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  • 幾多の物語

庭の話

2024.8.1

庭造りには、家とは違った思いがあります。今回は体感ハウスの庭を紹介します。

■辰巳の門
敷地の中で一番良い方位いわれている辰巳(南東)。太陽の光を一番いい状態で受け入れる場所です。
ここに門を配置して福を招き入れます。








■鬼門
建築屋としては日の当たらない北や西日の強い西が方位として悪いと思うのですが、鬼門は中国の風水から来ているので北東を指します。
中国の古都長安から見て北東はモンゴルで、たびたび越境して略奪を繰り返す輩まさに鬼門です。中国では「桃木」には魔よけの効果があるといわれています。
桃の木の下には二人の神様が住んでいて鬼が来ると縛って食べてしまうといわれています。




■一草一木一石
門を開けると正面に桃木と根元には草(麦門冬)そして石の蹲(つくばい)。
日本庭園のシンプルの極致が「一草一木一石」です。

■敷石
中国の庭園にはグレーのレンガが敷き詰められています。万里の長城、北京の紫禁城、上海の豫園など庭にはグレーのレンガが敷き詰められています。グレーのレンガが日本では手に入らなかった為、瓦で代用することに。その数2,500枚。瓦の隙間には砂を入れたので、水もたまらず滑らないので良かったと思っています。
職人が2人がかりで1週間かけて仕立ててもらいました。庭の中で一番こだわった部分です。

■額
塀には額を掛けようと思っていました。
家が出来上がったときに自然と額の文字も決まりました。
一年を通じて住みよい家ということで「春夏秋冬」としました。
父の意見を聞いて南から「春夏秋冬」。

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